アノマリー投資について知ってる事を全部まとめました。
アノマリーとは
法則性や理論からみての異常などと言われており、株式投資の世界ではアノマリー投資という投資が存在するほどに、なぜそんな現象が起こっているのか解明されていない法則性をアノマリーといいます。
ですが、実際にそういう傾向にあり100%ではないにしろ、投資には優位性があるようが現象が多数確認されています。
そんなアノマリーに関する知っている情報をすべて掲載します。
1月効果
1月には株価が高くなりやすい傾向にあることを言います。
年末の税金対策などの売りが一巡して、1月に新規の買いが入りやすいからと言われています。
節分天井彼岸底
昔から言われている格言ですね。
最近はあまり当てはまらないようです。
4月効果
4月は株価が高くなりやすく、そこが天井になる可能性が高いので4月に売りましょうという経験則になります。
GWの値動き
4月効果と似てますが、この辺りで天井になる銘柄多数現れることからGWの値動きには注意しましょうというアノマリーですね。
Sell in May
たまに5月は大暴落を起こします。
また、4月効果と同じで、5月で売れと言われてるぐらい下がりやすい値動きになりやすい時期になります。
逆に、この4月5月で下値を割らないような動きの場合は6月頃から株価が高騰します。
これは、日経平均株価にも個別銘柄にも言えることです。
夏枯れ相場
大口投資家などが夏休みに入ってしまうので、出来高が増えず枯れたように動かない相場の事を言います。
夏枯れ相場が終わった後にも、株価の動きが不穏だった場合には
その後暴落の危険性が残ります。
夏枯れ相場は「いつから、いつまで」なのか、夏が相場の特徴など詳しく書いたので興味ある方は飛んでみてください。
8月後半の円高
8月は円高になると言ってますが、当てはまらないことが多いようです。
(計測年:月初終値 → 月末終値)
2016年:102.38 → 103.42 【円高】
2015年:124.01 → 121.22 【円安】
2014年:102.61 → 104.05 【円高】
2013年:99.53 → 98.15 【円安】
2012年:78.43 → 78.37 【円安】
2011年:77.24 → 76.59 【円安】
2010年:86.48 → 84.16 【円安】
2009年:95.25 → 93.01 【円安】
2008年:107.66 → 108.75 【円高】
2007年:118.84 → 115.75 【円安】
9月~10月の株安
8月の夏枯れ相場が終わったのにも関わらず、株価が下値を割れている銘柄が多いなどという時に、9月~10月に株価が大暴落を起こす時があります。
その他10月末頃の動き
全部ではないですが、大底になる銘柄が多数現れます。
12月の株安
利益確定や損出しで株価が下落する傾向にあるそうです。
逆にプラチナは12月に上がる傾向があるそうですよ。
月曜の株安
データで月曜は下がりやすいという結果が出ているそうです。
勝率: 45.83 %
勝ち数: 66,145 回
負け数: 78,178 回
引き分け数: 9,516 回平均損益(円): -235 円 平均損益(率): -0.12 %
平均利益(円): 3,016 円 平均利益(率): 1.51 %
平均損失(円): -3,015 円 平均損失(率): -1.51 %合計損益(円): -36,202,329 円 合計損益(率): -18,104.11 %
合計利益(円): 199,471,450 円 合計利益(率): 99,751.89 %
合計損失(円): -235,673,779 円 合計損失(率): -117,856.00 %プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 0.846
平均保持日数: 0.00 日
以上が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は45.83%、平均損益は-0.12%です。
二日新甫は荒れる
月の最初の2日間は荒れるという意味です。
ですが、最近はあまり当てにならないそうです。
1991~2012年までのデータを基に、
実際に二日新甫の相場を検証してみました。
この期間の二日新甫は34回あります。そして調べた結果がこちら。
年月 終値 – 始値 % 1991年09月 1,587.59 △6.6% 1991年12月 338.25 △1.5% 1992年03月 -2,002.18 ▲10.3% 1992年11月 951.15 △5.4% 1993年08月 633.86 △3.0% 1994年05月 1,325.06 △6.3% 1995年10月 -266.74 ▲1.5% 1996年09月 1,369.80 △6.4% 1996年12月 -1,673.59 ▲8.6% 1997年06月 521.45 △2.5% 1998年02月 146.66 △0.9% 1998年03月 -373.83 ▲2.3% 1998年11月 1,235.42 △8.3% 1999年08月 -390.68 ▲2.2% 2000年10月 -1,196.11 ▲8.2% 2001年04月 876.67 △6.3% 2001年07月 -1,068.89 ▲9.0% 2002年09月 -181.61 ▲1.9% 2002年12月 -629.66 ▲7.3% 2003年06月 592.89 △6.5% 2004年02月 256.99 △2.3% 2004年08月 -192.66 ▲1.7% 2005年05月 322.38 △2.9% 2006年10月 230.39 △1.4% 2007年04月 54.16 △0.3% 2007年07月 -890.15 ▲5.2% 2008年06月 -861.58 ▲6.4% 2009年02月 -340.09 ▲4.5% 2009年03月 655.25 △8.1% 2009年11月 -558.22 ▲6.0% 2010年08月 -750.58 ▲8.5% 2011年05月 -270.66 ▲2.8% 2012年04月 -640.83 ▲6.7% 2012年07月 -408.73 ▲4.7% 株価が高くなった月は16回、低くなった月は18回でした。
1991~2012年の全期間では高くなったのが130回、
低くなった月が134回とほぼ同じ割合なので、
特に目立った違いはありませんでした。
参考文献:二日新甫は荒れる?荒れない?
TOM効果
月末は株高になりやすいという効果です。
実際に検証した結果は、本当にそういう効果があるそうですよ。
月末4日営業日前の始値で投資し、月初2日営業日の終値で回収した場合を検証します。
結果は、60回中35回、58%の確率で上昇しており、平均で0.34%上昇しました。
実際に投資していれば、20.56%上昇しています。
2009 2010 2011 2012 2013 1末 0.55% -1.29% 0.45% -0.15% 2.34% 2末 -0.51% -1.02% -0.91% 1.90% 0.76% 3末 3.43% 3.59% 1.86% -1.01% -3.68% 4末 6.27% -6.11% 1.58% -0.91% 0.05% 5末 3.63% 0.38% 0.59% -3.60% -2.94% 6末 2.58% -5.88% 3.44% 4.55% 7.78% 7末 2.55% 1.91% -2.32% 2.91% 0.88% 8末 -2.60% 1.74% 2.33% -3.97% 3.15% 9末 -6.38% -1.84% -0.47% -2.72% -3.69% 10末 -4.27% -2.41% -0.39% -0.09% -0.25% 11末 2.42% 0.50% 6.21% 0.65% 1.60% 12末 1.28% 0.85% 0.54% 5.02% -0.29% 参考文献:TOM効果
SQに関する効果
SQ日という日があるのですが、その日はめちゃくちゃ荒れる傾向にあるというアノマリーですね。
ただ、最近は国が買い支えてるせいか、そこまで大きな荒れかたはしてません。
SQ日を調べるにはこのサイトから見れます。
SQに関するデータや暴落はSQ後に底打ちのシグナルを出す。暴落直前にはSQ通過が関係している等の記事はこちらにまとめました。
サイクル周期
サイクル周期というのは、物事には一定の周期で同じような動き方になるという理屈から来ているアノマリーです。
サイクル周期一覧
メリマンサイクルについてはこちらに詳しく書きました。
安値から安値までの間隔が、18週から22週くらいになっているというサイクル周期
30年サイクル
30年毎にバブルが来るというサイクル周期です。
8.6年サイクル
8.6年毎に歴史的な金融危機が起きるとしているサイクル周期です。
ジュグラーサイクル
10年も経つと設備が古くなり、買い替え需要があるという10年周期のサイクルです。
これに合わせて好景気が来るそうです。
キチンサイクル
40ヶ月(3年と4ヶ月)毎に好景気と不景気が順番に来るそうです。
ジュグラーサイクルの中に、キチンサイクルが2つか3つ入るそうです。
グズネッツサイクル
20年毎に訪れる建物に建て替え周期です。
建築循環サイクルとも言われています。
コンドラチェフサイクル
景気循環が50年毎に訪れるとされるもので、技術革新が起きるのが約50年毎なので、その周期なのではと言われています。
日本の成長と衰退には80年というサイクルがある
日本は40年周期で成長と衰退を繰り返しているという説があるそうです。
1868年明治維新→1904年日露戦争勝利=成長期
1904日露戦争勝利→1945年国家破産=衰退期
1950年朝鮮戦争特需→1990年バブル経済=成長期
1990年バブル経済→2030年「?」
サイクル論に関しては、コモディティスーパーサイクルからインド株やコモディティサイクルに関する事を詳しく書いたのでこちらを見てください。
ゴトー日(5,10のつく日はドル買い)
5日締めや10日締め、20日締めというようにゴトー日には銀行の企業取引が活発化するので、円安になるというアノマリーです。
アメリカ大統領選挙
大統領選挙の翌年は相場が冴えないというアノマリー
また、大統領選挙の年は株価が上がりやすいというアノマリーもある。
数字で見ると
大統領選の前年で10.4%
次が本選のある年で7.3%
本線の翌年は5.5%
中間選挙の年の4%
何故、大統領選挙前年は株価が上がりやすいのか?などをまとめました。
衆議院選挙の解散日と選挙日前々日の株価はあがりやすい
衆議院選挙の解散日と選挙日前々日の株価はあがりやすいそうです。
解散日 選挙日 解散日 日経平均 選挙日前 日経平均 騰落率 1986年6月2日 1986年7月6日 16739円 17598円 +5.1% 1990年1月24日 1990年2月18日 36779円 37460円 +1.9% 1993年6月18日 1993年7月18日 19805円 20332円 +2.7% 1996年9月27日 1996年10月20日 21547円 21612円 +0.3% 2000年6月2日 2000年6月25日 16800.06円 16963.21円 +1.0% 2003年10月10日 2003年11月9日 10786.04円 10628.98円 -1.5% 2005年8月8日 2005年9月11日 11778.98円 12692.04円 +7.8% 2009年7月21日 2009年8月30日 9652.02円 10534.14円 +9.1% 2012年11月16日 2012年12月16日 9024.16円 9737.56円 +7.9% 2014年11月21日 2014年12月14日 17357.51円 17371.58円 +0.1% ※選挙日は、日曜なので選挙日の前の日経平均は、選挙日前々日の金曜日の終値です。
実に10回中9回が上昇しています。
平均騰落率は、+3.4%となっています。参考文献:【2017年衆議院選挙】選挙と株価の過去10回の上昇下落傾向-選挙後1か月後の株価は?
満月は株価の転換点になる
満月の日はその10日前と10日後を比較した場合、平均して約4倍も逆方向に動くので、相場の転換点となっている可能性が高いそうです。
参考文献:満月・新月で株価はどう動く?
これ以外にも、満月にはスーパームーンという満月新月トレンド転換アノマリーの上位版があり、これにより株価が大きく変動する現象を説明したページを作りました。
新月の株高
統計的には、あまり信憑性はないそうです。
太陽の黒点と株高の相関性
太陽の黒点が多いと株高になりやすいそうです。
減ると不景気になりやすいそうです。
太陽の黒点の予測は、SWC宇宙天気情報センターという所が行っているのでチェックしてみましょう。
大納会で取引量が大きかった銘柄は、大発会も強い値動きをする
そのままですが、大納会に大幅高をした銘柄は大発会も強い値動きをするそうです。
大発会で急上昇した銘柄は、1年を通して人気銘柄になる
大発会に強い値動きをした銘柄は1年を通して強い動きをするアノマリー
サンタクロースラリーの7日間は日経平均株価は上がりやすい
12月25日から7営業日ほどは株価が上がりやすいというアノマリーです。
11月に投資して4月に売る(ハロウィン効果)
日経平均株価を10月末に買って4月末に売った場合で、平均リターンは6%を超えているそうです。
参考文献:株は「10月に買い、4月に売れ」 ハロウィン効果を検証
大発会に去年一番暴落した銘柄を買って3割あがったら売る法則
大発会の時に前年に下落率が大きかった5銘柄だけを買って3割上がったら売るだけの投資法
3月31日に保険業種に銘柄を空売り
3月31日は配当の権利獲得日になります。
権利獲得日の翌日は株価が下がることが多いので、空売りをし落ちた所を取る方法です。
大型株で保険業種の場合は配当利回りが高く、大型株なので逆日歩も付きにくいのでオススメになります。
日経平均株価の1年間の値幅は4000円~6000円の間に収まる
1年間の日経平均株価の上下の幅は4000円~6000円の範囲内になりやすいというアノマリー
日経平均株価が10連投以上するとバブルになる
過去の日経平均株価の連騰記録は10連騰以上となった年代は株価バブルになります。
また、基本的に30年サイクルで起きるそうです。
ダウが弱く日経平均株価が強いと弱気相場になる
ダウが下落しているにも関わらず、日経平均株価が強い状態が続くと近い将来、弱気相場に入るそうです。
1月に上昇した銘柄は年間パフォーマンスが良いことが多い
1月騰落率上位50銘柄の平均は1年を通して成績が良いことが多いそうです。
藤戸則弘氏がモーサテで言ってました。
市場の暴落が起きる状況は2つある
1つ目は「みんなが暴落を心配している時」
2つ目は「誰も暴落を心配していない時」
空売り比率が4割を切ると、その後1カ月の株価は好調に推移する
日経平均株価の空売り比率が4割を超えた後に、空売り比率が4割を切ると株価は一ヶ月ぐらい好調になるそうです。
空売り比率はこちらのサイトで確認できます。
タピオカがブームになると株価が大暴落する
タピオカブーム1992年、2008年、2018年に起きてます。
日経平均株価の暴落期の最後にタピオカブームが来るというアノマリーが適切に感じますね。
その後は大きめの反発があるのでリバウンドを取れるチャンスかもしれません。
オリンピック開催国の株価は開会式前後に上がるアノマリー
オリンピック開催国の株価は開会式前後の4ヶ月以内に急上昇する傾向にあるようです。
オリンピック開催国の株価は開会式前後に上がるアノマリー
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません